のし (熨斗) の選び方
婚礼関係
婚礼関係の祝い事や、そのお返しや引き出物、祝賀品などに使用される結び切りの一種です。
紐の本数が10本なのは、「2人でひとつ」という意味合いが込められており、
1人を5本の紐とし、その5本の紐を2つ合わせた10本が夫婦と見立てられています。
また、結び目が簡単にほどけないことから、一度きりであってほしいお祝い事である結婚などで用いられます。
結婚祝い・お見舞い・弔事など
一度きりにしたいお祝い事や、病気や災害のお見舞いのお返しなどに使われるのし紙です。
ほどけて結び直すことができない固結び(結びきり)になっていることから、
「二度と繰り返さないように」という意味が込められています。
出産祝い/お歳暮/お中元/入学祝い/昇進祝い/お礼/餞別/謝礼
蝶結び(花結び)の水引は、左右の輪が蝶のような形に見える結び目で、
紐をほどいて結び直すことができるため、何度でも繰り返してよい場合に使用されます。
粗供養/香典返し/法要の引き出物など
仏式において蓮は「極楽浄土で花を咲かせられるように」という意味があるため、
故人が仏教を信仰していた場合は適切な掛け紙です。
神式やキリスト教式では使用できませんので注意しましょう。
西日本・北陸の葬儀/法要/お返し/引き出物など
主に関西や北陸で、法要の際などに使われます。
※のし紙の様式、表書きは、地域・習慣・宗教(宗派)によって異なる場合があります。